考えが変わった! 一歩踏み出したくなる本3選

 これまでの考え方が変わったり、新しい気づきを与えてくれたり、人生に希望を持たせていただいた本を3冊紹介いたします。

嫌われる勇気

 人間関係における悩みが劇的に減った1冊です。

 哲人と青年の対話形式で読みやすく、特に個人的には「目的論」、「課題の分離」、「人生の嘘」といった部分が目から鱗でした。

   目的論:ある目的を達成する手段として、不安や恐怖といった感情をこしらえること

   課題の分離:自分の課題と他者の課題を分離すること(あらゆる対人関係のトラブルは、他   者の課題に土足で踏み込むこと、あるいは自分の課題に土足で踏み込まれることによって引き起こされるという考えから)。課題の見分け方は「その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰か」を考えること。

   人生の嘘:さまざまな口実を設けて人生のタスクを回避しようとする事態

 それぞれ例として

   目的論:引きこもりの人が「不安だから外に出られない」のではなく、「外に出たくないから、不安という感情をつくり出している」

   課題の分離:子どもが勉強をしない時、その選択をした結末(授業についていけない、希望の学校に入れない)を受け入れないといけないのは子ども自身である。子どもの課題は「勉強すること」、親の課題は「子どもに勉強をさせること」(ただし、勉強することは本人の課題であることと本人が勉強したいと思った時はいつでも援助の用意があることを伝えておくこと)。

   人生の嘘:恋人や夫婦の関係では、つい数ヶ月前まではなんとも思っていなかったにもかかわらずある時期を境にして相手のやることなすこと、全てに腹が立つようになることがあり、食事の仕方が気に食わないとか、部屋にいる時のだらしない姿に嫌悪感を抱くとか、あるいは寝息さえも腹が立つ等

 と言った事例が本書では挙げられていました。自分の人生を振り返ってみて「今思えば他人にされたことや自分自身が取った行動はこれだったのでは?」と思い当たるものがいくつもあり、読み進めていくと納得のいくものばかりでした。

 なお、続編の「幸せになる勇気」のあとがきにて、著者の岸見一郎氏が

  「嫌われる勇気」は、アドラー心理学の存在を知り、アドラーの思想を概観するための、いわば「地図」のような一冊でした。(中略)本書「幸せになる勇気」は、アドラーの思想を実践し、幸福なる生を歩んでいくための「コンパス」となる一冊です。前作で提示した目標に向かって、どのように進んでいけばいいのかを示す、行動指針と言い換えてもいいでしょう。

 と述べられていることから、併せて読んでみることをお勧めします。



世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方

 誰しも自分の将来について考えたり、「これからもこの仕事のままでいいのか?」と転職を考えたり生き方を考えたことがあると思いますが、この本のおかげで自分の人生の軸を見つける事ができました。私がこうしてブログで行動術や子育て、スポーツ、運動関係にフォーカスして発信しているのもこの本で行ったワークから掘り当てたからです。おかげで思うような結果が得られなくとも、作業が捗らなくても少しずつではありますが目標に進んでいっていると思えるだけで毎日充実感があります。

 本書はわかりやすいだけでなく、読んでいる時はもちろん、途中にあるワークを実行するにつれて自分の人生の目的や実現方法の手段も少しずつわかってくるのでこの高揚感を是非味わって欲しいです。


転職の思考法

 この本のおかげで、転職や退職することへのハードルが一気に下がりました。

 ただ分かりやすく書かれているだけでなくストーリー形式で進んでいくので、読書のスピードが遅い私でもスラスラと読めました。

 個人的には、転職エージェントの実態や自分にとって本当の意味でいい会社の見分け方といった転職活動を行う際に絶対に知っていた方がいいと思えることや、「ほとんどの人にやりたいことは必要ない」というところは今までの転職についての観念がガラッと変わった1冊でした。

 特に印象に残ったのはあとがきに記載されているプロ経営者・村上憲郎氏の言葉で

    最終的に転職するような優秀なやつは、在籍しているときは、必死になって会社という『みこし』を担いでいるわけでしょ。 (中略) もしかすると3年後にいなくなるかもしれないけど、今必死に担いでいるやつなんだよ。ほんとに担いでくれるやつだったら数年勤めてくれたら御の字じゃないの?そういうふうに人事部も考え方を変えないと

 という言葉で、初めて読んだ当時にすごく腹落ちしたことを覚えています。


まとめ

  結局合計4冊になってしまいました。しかし、どの本も読んでいて

   今までその考えはなかった、勘違いしていた

 と気付きを与えてくれ、腑に落ちるものばかりで、読み終えてからワクワクするような内容ばかりでした。

 今後も素敵な本にたくさんん出会えるよう気になった本はどんどん読んでいこうと思います。

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